美容外科・形成外科・再生医療 京都 烏丸御池駅 徒歩1分 English

「ケロイドは治らない」、「再発する」と思っていらっしゃる方は多いと思います。結論から申し上げますと、可能性はあります。しかし、再発を予防することも可能なのです。

  放射線治療では、30Gyという線量を照射すればほぼ100%に近い抑止力があるのですが、現在の放射線科学会のプロトコールでは「20Gyまでが望ましい」ということになっています。従って、施設によっての差はありますが、20~30%の再発率が認められます。

 このことから、当院では「手術+放射線治療」を受けられた患者さんには最初の一年は毎月1回、2年目からはケロイドの状態に応じて2ヶ月毎など継続して経過観察に来て頂くようにご指導しています。

 再発は「かゆみ」という症状から始まることが多いので、かゆみが出ていないか、赤みが増している部分はないか随時観察して、その兆しがあればすぐに「保存的治療」を行って再発の目を摘むようにしています。

 一度放射線を照射した部位は「保存的治療」への反応が良いので、比較的すぐに鎮火します。フォローアップ期間は症状の軽い人で3年、重い人で5年です。治療後3年から5年経過した段階で白くて平らな状態が安定していれば、まず再発する心配は無いと考えています。

・実際の患者様のお声

Aさん(女性)

 私は小学校の時に患った水疱瘡が原因でケロイドが出来ました。最初は肩と背中に小さいのがあって、気にしていませんでしたが、だんだん大きくなり、人前で裸になる事が出来ないくらい深刻に悩んで来ました。

 それからは色々な病院に行き、治療法を模索しましたが、決まって先生に言われたのが、『手術しても再発する可能性が高い』この言葉でした。

 半ば治療を諦めかけてた時、林先生のクリニックのケロイド治療を知りました。目から鱗でした。不安でしたが、事前に林先生に治療法や治療方針を丁寧に説明して頂き、不安が期待に変わり、これが最後、この先生に賭けてみようと思いました。

私の場合は背中、胸、肩など広範囲にケロイドがあったので、全身麻酔による手術になりました。手術後の痛みや放射線治療も、全然痛みもなくて楽でした。

 治療した上で一番大変だったのは、3か月に渡るコルセット治療でした。治療と言っても何をするわけでもなく、寝ても覚めてもお風呂に入る時以外は常にコルセットを着用しなければならないんです。これは経験者じゃなければわからないんですが、慣れるまでは締め付け感が強くて大変でしたが、ケロイドを治したい一心で前向きな辛さでした。

先生に手術して頂いてもうすぐ3年になりますが、今では傷口の赤みも取れて傷口も平らになりました。私は温泉好きなんですが、旅行に行って露天風呂に堂々と入れるのが一番嬉しいです。本当に林先生に出会えた事を感謝しています。

ケロイドで悩んでいる方、勇気を出して一歩足を踏み出してみてはどうでしょうか。

Bさん(女性)

 私がこの治療に出会うまで15年近く、両肩,両肩甲骨,胸5ヵ所に小さなにきびから発症したケロイドがあり、何とか良くならないものかといろんな治療を受けましたが、効果がないどころかひどくなる一方でした。 その上、その間はこの病気特有の痒さ,痛さ,醜さを抱えていなければなりませんでした。 しかし今ではその全てから解放され、1つ悩みがなくなる嬉しさはこんなに大きいものなのだと感じています。

手術,放射線の治療は、ステロイドの注射に比べたら何の苦痛もない治療方法でした。

大変だったのは手術翌日で、自分で靴を履き替えることも出来ませんでしたが、2日後にはすっかり元気になりました。 放射線治療では少し白血球が減少して微熱が続いていましたが、毎日京都を観光して過ごしていました。 治療が終わるとすぐに微熱もなくなり、今でも放射線治療の問題は何もありません。

その中で大変だったのが、コルセットでの生活でした。 朝の満員電車での通勤で吊革に手が届かなかったのですが、見た目が普通なので気を使ってもらえる事がなかったのが大変でした。 またひとり暮らしですと、高いところや遠いところに手が届かないため、その度に椅子に上っていましたし、お買い物でも苦労しました。 ただ多少の慣れも出てきましたし、少しの間の我慢と思ったら大したことはありませんでした。 職場では同じ仕事をしている上司と同僚にお話し、協力して頂けたので苦労はありませんでした。

もう1つ大変だったのが、3日に一度行わなければならなかった傷口のテープの張り替えです。

手が届かない場所ですし、もちろん伸ばしてもいけないわけで。 これは同僚にお願いして、職場の更衣室で週2回張り替えてもらっていました。

しかし、大変だった2つであるコルセットとテープの張り替えが、術後に大きな効果を発揮してくれた気がしています。 私は気を緩めたことがあったので、初めの1ヶ月をもっと気を使って過ごせば良かったと思っていますが、この2~3ヶ月を頑張ることで大きな喜びに変わったことが実感できました。 また私の場合ではありますが、遠方なので経過を診て頂くための通院が不便であり、大変です。 初めは1ヶ月に一度、その後は1ヶ月半、2ヶ月、3ヶ月と間隔も開いてきましたが、 今も3ヶ月に一度、もしくは気になった時に早めに伺って診ていただいています。 やはり何かあったときは早めが大事だと感じますので、京都の観光も楽しみながら通っています。 関東、そして全国で診ていただくことが出来るようになれば良いですね。

大変とは言え治療をして良かった嬉しかったと思うのは、痒さ,痛さからの解放、そして醜さからの解放です。 今、小さな箇所は手術の傷跡さえ分からないくらいになりましたし、大きな箇所も切り傷の跡くらいなので、 何を気にすることなく温泉もドレスアップも楽しめるようになりました。

ケロイドが小さいうちにこの治療を知って早めに治療をしていれば、きっと傷も小さく、早く良くなっていたことでしょう。 同じ病気で悩んでいる方が1日も早く苦しみから解放され、楽しい毎日が過ごせますように願っています。

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