末広型か平行型か、二重の幅(高さ)、ラインの立ち上がりの角度、奥二重が好きな方、幅の広い西洋人型の二重が欲しい方、あるいは全体に腫れぼったさを取りすっきりした印象の二重にしたいなど要望は実に様々です。理想の形になるように様々な手術法をコンビネーションさせることもありますが、今回は二重手術で多い3つの方法をご紹介します。
目次
・埋没式重瞼術(まいぼつしきじゅうけんじゅつ)=埋没法
・全切開式重瞼術(ぜんせっかいしきじゅうけんじゅつ)=全切開法
・微小切開式重瞼術=微小切開法
・まとめ
①埋没式重瞼術(まいぼつしきじゅうけんじゅつ)=埋没法
上瞼に糸を貫通させ、図のように一周して最初の刺入点に戻り、結び目を刺入口から内へ落とし込むことで瞼にくびれを作る術式です。最もポピュラーですが糸で縛るだけの簡易的な方法と言えます。脂肪の多い厚い瞼(まぶた)ではゆるんで外れやすくなります。瞼の中に溶けない糸が残るので、繰り返し埋没法を受けることはおすすめしません。ダウンタイムは約1週間です。
②全切開式重瞼術(ぜんせっかいしきじゅうけんじゅつ)=全切開法
余分な脂肪を除去できるので、元々一重で腫れぼったい瞼の方でも二重がゆるんで外れる心配はありません。瞼の開けにくさが見られるケースではミュラー筋という瞼の最も裏側にある薄い筋肉を軽く縫い縮めることで(軽い眼瞼下垂症手術)楽に瞼が開くようになります。
丁寧な切開と縫合を行うのはもちろんのこと、喰い込み過ぎない自然な二重を作ることができます。きちんと技術や経験のある形成外科医の元では、傷あとは驚くほど目立ちませんのでご安心ください。抜糸は1週間後、ダウンタイムは約1~2週間です。
③微小切開式重瞼術=微小切開法
まず二重のラインに沿って2点もしくは3点、径2mmほどの小さな切開口を開け、そこから余分な脂肪を抜き取ります。次に皮膚を直接瞼板(けんばん:瞼の中の硬いフレームのような組織)に縫い付け1週間後に抜糸します。瞼の中に全く糸を残さない上、皮膚が直接皮下組織に癒着することで固定力は埋没法より強固で外れにくく、傷あとも最小限です。ダウンタイムは約1~2週間です。
・まとめ
当院では、お一人お一人の理想をしっかりとお聴きし、お顔全体のバランスの中で慎重にデザインし、できるだけ理想に近い丁寧で腫れの少ない手術を行っています。納得がいくまで是非ご相談ください。