美容外科・形成外科・再生医療 京都 烏丸御池駅 徒歩1分 English

 SNSなどでもよく聞く「幹細胞」。なんとなくアンチエイジングに効く最新の美容成分なことは分かるけど、そもそも何なのか、具体的な効果や種類なんかも分からないという方は多いと思います。

今回は、再生医療を行っている院長が「幹細胞」について解説していきますね。

目次

・幹細胞とは?

・幹細胞の種類

・組織幹細胞の優れた特徴

・幹細胞配合のスキンケアって効くの?

・実は幹細胞の効果を生かしてるスキンケアは少ない!?

・当院では「ヒト脂肪由来幹細胞培養上清=ISC」を採用

・幹細胞とは?

 私たちの身体の細胞は永遠では無く、ある一定期間を経て役割を終えます。しかし、身体は組織やその機能を保たなければなりません。そのため私たちは「失われた細胞を新たに再生する細胞」と、組織が怪我をしたり「ダメージを受け組織を再生する細胞」が必要となります。こうした能力を持つ細胞を「幹細胞」と呼びます。細胞を再生する能力があるわけですから、アンチエイジングや肌質改善などの「肌の再生」に効くいうことですね。

 幹細胞と呼ばれるには、次の二つの能力が不可欠です。

1つは、皮膚、赤血球、血小板など、わたしたちの身体をつくる様々な細胞に変化する能力【多分化能】、もう1つは自分とまったく同じ能力を持った細胞に分裂することができる、つまり幹細胞が幹細胞になる能力【自己複製能】です。

・幹細胞の種類

 「幹細胞」と一口に言っても、種類があります。決まった組織や臓器にある幹細胞は「組織幹細胞」と呼ばれています。組織幹細胞は、血をつくる幹細胞であれば血液系の細胞、神経系をつくる幹細胞であれば神経系の細胞のみ、というように、役目が決まっていると考えられていました。しかし、骨髄の中に存在する「間葉系幹細胞」は筋肉や軟骨、脂肪、神経などに分化する、いわゆる「多分化能」を持つことが明らかになってきました。みなさんが似たような能力をもった細胞はiPS細胞だと思いますが、この「間葉系幹細胞」も様々な細胞になれるのです。

 そして近年、骨髄に存在する間葉系幹細胞と似た性質をもつ幹細胞が皮下脂肪内にも多く存在することが発見されました。これは「脂肪由来間葉系幹細胞」といわれ組織幹細胞の中でも採取が簡単で、豊富に存在することから治療細胞として注目されています。

 つまり、様々な組織を再生できる能力をもつ幹細胞が、脂肪の中から簡単に採取できるとうことです。

・組織幹細胞の優れた特徴

  • ES細胞と違い自分の細胞由来なので倫理的な問題はない。
  • iPS細胞と違い遺伝子操作の必要が無い。
  • ES細胞やiPS細胞と違い癌化の報告がない。
  • ES細胞やiPS細胞と同じく多分化能を持った細胞である。
  • 採取する際に侵襲が少ない。

・幹細胞配合のスキンケアって効くの?

 みなさんが気になるのは「本当に効果があるのか」という部分だと思います。幹細胞配合のスキンケアので多いのが、「ヒト幹細胞」といキーワードですよね。基本的に培養された幹細胞を配合しているものが多いです。その場合、「どこから採取したヒト幹細胞なのか」「どのような培養方法なのか」「どのように生かした幹細胞を保存しているのか」が効果があるかどうかの基準になります。

 ポイント

脂肪由来間葉系幹細胞かどうか

・きちんとした培養方法なのか

・生きてる幹細胞なのか

・実は幹細胞の効果を生かしてるスキンケアは少ない!?

 実は、医療機関でのみ扱えるスキンケア商品以外のヒト幹細胞配合はあまり効果がないものが多いんです。もちろん素晴らしい成分なのかもしれませんが、そもそも液体状になっている時点で、幹細胞がアミノ酸に分解されているものがほとんどなんです。アミノ酸自体、良い成分なので問題はないですが、ヒト幹細胞の能力を活かしているかといえば、すこし疑問が残ります。

・当院では「ヒト脂肪由来幹細胞培養上清=ISC」を採用

 

 当院の使用する凍結ヒト由来脂肪幹細胞培養上清ISC(Improved Stem cell Conditioned medium)は米国FDAにより厳しく選出された健康成人ドナーより採取・分離された脂肪幹細胞をAGEL法という特殊な方法で培養し、その上清を回収しフリーズドライ加工した純国産のヒト脂肪幹細胞培養上清です。

AGEL法(Advanced Growth factor Enhancing Lyophilization Technique)とは

幹細胞が分泌する様々なサイトカインをバランス良くかつ強力に分泌・発現させる特殊技術です。日本の脂肪幹細胞研究の第一人者である聖マリアンナ大学 形成外科再生医療学寄附講座特任教授の井上肇先生により開発された特許新生中の最先端再生医療技術です。独自の培地・独自の培養条件にによって従来法と比較して約1.5倍ものサイトカイン(成長因子)を含むため、有効性は幹細胞移植と同レベルの高い効果が期待できます。研究レベルの最先端技術かつ国内製造のため輸入時のリスクもなく、安全性が高いものです。

・まとめ

 いろいろな製品があるヒト幹細胞。一口にヒト幹細胞といっても、どれが効果があるのか分からないと思います。今回紹介したポイントを意識して製品を選んでくださいね。

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