シミやソバカスのレーザー治療といえば、「フォト治療」か「レーザートーニング」が有名だと思います。どのクリニックにも、両方ともメニューにあるし、いまいち違いもよく分からないと言う方多いと思います。
今回は、両者の違いをメリット・デメリットともに解説していこうと思います!
目次
・フォト治療
・レーザートーニング
・結局、どっちがいいの?
・フォト治療
フォト治療とは、光エネルギーを用いた美肌治療です。皮膚科医療の中では、かなりスタンダードな治療法で、多くの専門医からも支持されています。メラニンだけでなく、複数の色素に反応するため様々な肌トラブルに効果的な治療法です。
メリット
・波長域が広く、様々なトラブルに効果的
・メラニン(茶色)だけでなく、ヘモグロビン(赤み)など、様々な色に反応するので、ニキビや毛穴引き締めにも効果的
・ソバカスに効果的
デメリット
・角質層には届かないので、深いシミや色素沈着には効果がない
・肝斑がある場合、悪化する可能性がある
・ダウンタイムが長く、赤みが目立つ
・レーザートーニング
レーザートーニングとは肝斑を改善できる数少ない治療法の一つで、1064nmのYAGレーザーを用います。シミを治療する他のレーザーより波長が長いため深い真皮のメラニンにまで到達することができます。肝斑やADM(遅発性真皮メラノサイトーシス)は基底層より下の真皮にメラニンが存在するため1064nmという長い波長は大変有効です。しかし、強い出力で照射すると皮膚にダメージを与えてしまう恐れがあります。レーザートーニングは、弱い出力でメラニン色素をマイルドに破壊することで、副作用がなく、メラノサイトに余計な刺激を与えず、メラニン色素だけを安全に確実に破壊することが可能です。
メリット
・波長が長いため、どんなシミでも効く
・真皮まで届くので深いシミにも効果的
・メラニンのみをターゲットにしているので、ダメージが少ない
・ダウンタイムがほぼない
デメリット
・メラニンだけに反応するので、赤みなどの治療には向かない
・結局、どっちがいいの?
シミのお悩みにもよりますが、全ての人におすすめできるのは、確実に「レーザートーニング」
一択です。しかし、基本的にはレーザートーニングの方がフォト治療に比べて、お値段が高い場合が多いでしょう。
もし、10代で「ソバカスのみ」に悩んでいるのであれば、「フォト治療」でも十分に効果を感じることは可能ですが、潜在的なシミや肝斑・ADMがある方にはぜひ「レーザートーニング」をおすすめします。
当院ではベテラン看護師のみが「レーザートーニング」を行うため、シミの種類や深さによって打ち方やショット数を打ち分けております。また、高い技術のいる目のキワのシミにもレーザーを当てることが可能です。
ぜひ一度お試しくださいね。