ケロイド/肥厚性瘢痕の治療
傷が赤く盛り上がり、時に痒みや痛みを伴うものを「ケロイド」もしくは「肥厚性瘢痕(ひこうせいはんこん)」と言います。
帝王切開の傷跡や、火傷(やけど)の後などに多くみられ、皮膚が突っ張るほど引きつれて運動を妨げるケースもよく見られる症状です。
当院ではこのような重症のケースでも植皮をせず「Z形成術」や「皮弁形成移動術」という形成外科ならではのデザインと技術を用いて丁寧な手術を行います。また、手術後は装具や圧迫療法により創部をきちんと固定して経過を診て行くことがとても重要だと考えています。これを「後療法」と呼び、後療法がきちんとなされているかどうかで結果に大きな違いが生じます。最終的に柔らかく白く平らな仕上がりなるまで責任を持って治療いたします。また、ニキビや虫刺され・子供の頃の予防接種の痕が発端で、元々のサイズを超えて赤く盛り上がり拡大増殖するケロイドを「真性ケロイド」と言います。「真性ケロイド」の場合は体質に原因がありますので、手術だけでは完治しません。様々な治療法がありますので、詳しくは当院の院長が監修するケロイド専門サイト「ケロイド110番」をご覧ください。
院長はケロイドの治療を長年ライフワークの一つとしております。「ケロイド110番」内には無料の相談窓口もございますので、ケロイドにお悩みの方はお気軽にお問い合わせ下さい。
- 副反応・リスク
真性ケロイド=ケロイド体質によるケロイドは、手術のみでは再発しますので、放射線治療の併用が必要です。放射線治療を併用することにより再発のリスクはかなり減らすことができます。また、女性の場合、妊娠も悪化要因の一つと言われています。火傷や帝王切開後などの肥厚性瘢痕=体質に関係のないケロイドや、交通事故や自傷瘢痕などの成熟瘢痕(赤くないけれど白く目立つ傷跡の場合、放射線治療は不要です。全てにおいて運動や動作によって傷跡が変化しますので、術後にはサージカルテープや接着スプリント(スポンジなど)による圧迫やシートによる固定が必要です。