まぶたの下垂の手術(眼瞼下垂症)

眼瞼挙筋腱膜前転術・前頭筋吊り上げ術

                                                           

下の図は瞼(まぶた)の断面図です。この「上眼瞼挙筋」という筋肉は眼球(目の玉)の裏側から始まり、まぶたの縁にある「瞼板(けんばん)」という硬いフレームのような組織に付着しています。この筋肉が働く(収縮する)とマリオネット人形の目の動きの様に眼球(目の玉)の奥の方へ瞼を引き込みます。つまり瞼(まぶた)は頭の方へ上がるのではなく、目の奥へ引き込まれる様に開くのです(図の赤矢印の方向)。
しかし、この筋力が弱ると瞼を引き込めなくなり、代わりに眉を上にあげる筋肉=前頭筋(ぜんとうきん)が働くようになり(図の青矢印)眉が上がり、その結果額に横シワが生じ、瞼縁と眉毛の距離は広がっていきます。
「上眼瞼挙筋」の力が弱まる原因は老化現象が圧倒的に多いのですが、コンタクトレンズを20年以上装用している方の実に80%に生じると言われています。また、左右どちらかだけ下垂が起こっているケースには古い顔面の外傷や、アレルギーで目をこする癖の結果、また若年者の複数回の埋没式重瞼術(埋没法)の結果なども見られます。 「上眼瞼挙筋」の機能が十分に残っている場合はこの筋肉を引き締めて作用を強くするための手術=挙筋腱膜前転術を行います。
また、挙筋の機能がほとんど失われているケース(主に先天性・小児)には前頭筋の力を借りる前頭筋吊り上げ術が適応になります。

〈※断面図イラスト準備中〉